採集帖

本を読みながら考えたこと、など。

7月30日(木)曇り

9時40分、スマホ緊急地震速報のアラームが鳴り響く。何度聞いてもドキーッとする。全くもって、心臓に悪い。しばらく動悸がおさまらない(気がする)。すぐにテレビをつけたが、地震の兆しはなかった。何事もなかったとわかった時の安堵感たるや。

今日は午前中、義母から荷物が届くので、待ちながら雑用を。余談だが、この「待っている時間」が苦手である。いつ届くのかとそわそわする。なので、やっていることに集中できない。コロナのおかげで、ピンポーンと鳴っても「玄関前に置いてください」という技が使えるようになり、直接、配達の人と顔を合わせなくていいのはありがたい。と、ここまで書いていて、わたしは何が恐ろしいのだろうと思う。人の顔を見たほうが元気が出るのはわかっているのに人にあまり会いたくないという現実。
荷物は野菜がメインなので、これを機に冷蔵庫の野菜室を掃除する。お昼前に桃と野菜が届いた。いつものことだが卵のパックが入っており、それはもちろん割れている。10個のうち3個が割れていて、白身やら黄身やらがまとわりついた7個を水で洗い流しながら、少々殺意を覚える(ごめんなさい)。義母がどうしても卵を送りたいのは、少しでもこちらを助けたいという気持ちから、なのだとわかってはいるのだが。このテの愚痴を言い始めると止まらないので、ここらへんでやめておく。

自分の薬をつくる

ちょこちょこと読み進めている『自分の薬をつくる』坂口恭平晶文社)。
坂口恭平のすごいところは、いろんなことができるのに、それでお金儲けしようとしないところ。謙虚というか、なんというか。ある意味変わっているというか。自分は虚勢はって生きてるようなブイブイ系が苦手なので、坂口恭平の「ただ、人のために生きたい」みたいなところにグッと来てしまう。信頼できるひと、と思うのよね。心底。

今日の東京のコロナ感染者は367人。「あぁ、そう」としか思わなくなってきた。これを学習性無力感と言うのだろう。なんか…もうちょっとやりようがあるんじゃないのかなあ。

仕事は夕方から。平和だった。フェイスシールドが届いたので、試しに着用してみる。「ひとり一枚、これ着けて外を歩くのがデフォルトになったりして〜」と言いながら、今のマスク着用状況を考えると、ありえなくない未来だと恐ろしくなった。帰り、職場の最寄りの駅の人の多さに同僚と「みんな、こんな時間まで働いてるんだねえ」と言い合う。日常に戻っていってる感あり。