採集帖

本を読みながら考えたこと、など。

8月19日(水)晴れ

水曜日は基本的に自分の定休日。


フジファブリック (Fujifabric) - 若者のすべて(Wakamono No Subete)

真夏のピークが去ったかは知らないけど、毎年この季節はこの曲を聴くのが習わし。志村よ、なぜ死んでしまったのか(と、どうしたって思ってしまう)。

午前中、義母から野菜が届く。最近送ってくる頻度が増えて、半端ない。まあありがたくはあるのだけど。もごもご。

午後は録画しておいたNHKの番組“趣味どきっ!”の建築家の中村好文さんの回を見る。仕事のメンバーでお昼ごはんを作り、一緒に食べる時間を大切にしているというのはたしか西村佳晢さんの本で読んだことがあり、それを今回見られたのがうれしい。料理したり、お皿を拭いたりしながら話をするっていいなあ。リラックスして、普段できないような話ができる、みたいなことを番組の中でも話されていた。流しの幅に合わせて作られたお手製まな板など、キッチンのちいさな工夫も楽しい。

その後は友だちに借りたここは、おしまいの地をソファに寝転がって一気読み。笑いつつ、時に涙ぐみながら、あれよあれよという間に読んでしまった。なんだかすごいものを読ませてもらった感。気持ちがふさぎ気味だったけど、どんな人生だっていいんだ、と背中を押してもらったような。

夕ごはんは野菜の消費に励み、なすの田舎煮、ゴーヤチャンプル。暑すぎて、これ以上作れる気がしなくなった。一品増やそうと、昨日作っておいた旨きゅうりを冷蔵庫のタッパーから動員した。
どうも料理っていうものに情熱を注げない。作りたい時に作るのは楽しいけど、作りたくない時に「作らねば」という気持ちで料理するのが本当に嫌いだなあ。結婚した直後から、夕方になるとさめざめと泣いたり、何かわからないけれどプレッシャーがあったのは、「(ごはんを)作らねば」という気持ちがそうさせていたのだろう。女という性である以上、こういうことを言ってはいけないと思っていたけど、本当はこういう気持ちでいるし、言っていかないと何も変わらないから言うことにするよ。思えば、27年間近くもそんな気持ちを封印していたことになる…。苦しかったな。ようやく言えた。