採集帖

本を読みながら考えたこと、など。

8月18日(火)晴れ

「あー、そうだ、聴かなくちゃ」と、“マムアンちゃん”のイラストで有名なウィスット・ポンニミットさん(通称タムくん)が日曜日、J-WAVEのラジオ“UR LIFESTYLE COLLEGE”(DJは吉岡里帆)に出ていたのを思い出し、タイムフリーで聴く。タムくんのしゃべりはのんびりほんわか。可愛らしい。「タムくんにとってのおしゃれって?」という問いに「洋服の形とか関係ない。清潔ならおしゃれだよー」。うーん、真理である。思わずうなった。ドス黒い我がこころが少し清められた気がする。

午前中のうちに、図書館へ。

予約してた『山とそば』ほしよりこ新潮文庫(図書館の所有は、文庫ではなく単行本バージョンのみ)を受け取る。

山とそば(新潮文庫)

前にも借りたことがあるけれど、急に思い出して読みたくなった。ほしさんによる、旅の絵日記。この中の「ヘビに巻かれて」という章が山口県岩国にある白蛇観覧所を訪れた時の記録なのだが、蛇が大嫌いな自分(ゾゾ〜ッとして、生理的に受け付けない)にはインパクトがあり過ぎて忘れられなかった。ほしさんの手にかかると、怖くて気持ちわるい蛇もぽわんと可愛く思えるぅぅ(えんぴつ画マジック!)。
図書館のテラスで日を浴びながらしばし読み(これがなかなか気持ちいい)、家に帰って来て続きを一気に読んだ。最初の章にある長野県の松本には、コロナが落ち着いたら必ず行く!と今から息巻いている。

他にも何冊か気になっている本があり、手に取って、パラパラと眺める。まだ借りない本たち。

石井好子のヨーロッパ家庭料理

石井好子のヨーロッパ家庭料理

  • 作者:石井 好子
  • 発売日: 2012/08/17
  • メディア: 単行本
 
原民喜 死と愛と孤独の肖像 (岩波新書)

原民喜 死と愛と孤独の肖像 (岩波新書)

 
エリック・ホッファー自伝―構想された真実
 


夕方から仕事。仕事中、6時半にすでに暗くなっていて、日が暮れるのが早くなったなと実感。
帰ってきてから、ポストに届いていた本を読む。

石井好子 追悼総特集 シャンソンとオムレツとエッセイと (文藝別冊)

いつも行く大きい本屋になかったので、ネットで購入したもの(自分としては珍しい)。
高橋みどりさんと高山なおみさんの対談なんて載ってる〜! とうれしく読む。が、自分にとっての真骨頂は、石井さんの、他者に対するエスプリの効いた文章なのではと思う。言いにくいことをさらりと書いているのもいい。大らかさと気取りのなさに憧れる。