採集帖

本を読みながら考えたこと、など。

8月16日(日)晴れ

今日も暑い。なんとなくだるく、起きると頭が痛い。暑さゆえ、なのか。頭痛薬をさがすが、切らしていた。

家にいてもよかったのだが、最近は短時間でもなるべく外に出るようにしているので、えいやっと近くの大きい街に出る。
文具を見て、何も買わず。本を新刊書店で買わず、ブックオフで買った(つい)。

巴里の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)

『巴里の空の下オムレツのにおいは流れる』石井好子河出文庫)。このタイトル、本当にいい。タイトルだけで情景が浮かぶもん。どうやって、誰がつけたんだろう? 当時『暮しの手帖』に連載されていたのをまとめて本にしたって聞いたことがあるから、花森安治がつけたのかな?と思っていたら、

当時フランス映画『巴里の空の下セーヌは流れる』の主題歌がヒットしていたので、シャンソン歌手の私に合うように花森先生がつけてくださいました。〜『いつも夢を見ていた』より

 と、こないだ買った本に答えがあったのだった。ほうほう。

「国境なき医師団」を見に行く

国境なき医師団を見に行く』いとうせいこう講談社)。前に読んだラブという薬

の中で医師団の話が出てきて以来、「国境なき医師団」て一体なんなんだろう?と思ったので。しばし寝かせておいて、「知りたい!」と思った時に広げる予定。

こちらは、気になる本。本屋の店頭のフェアに並べてあった(本屋での、こういう出会いが好きだ)。

波止場日記――労働と思索 (始まりの本)

波止場日記――労働と思索 (始まりの本)

 

自分はタイトルに「日記」の文字があると、つい手に取ってしまう習性がある。これは「波止場」という響きに「日記」? となって、いそいそとページをめくってみた。 ホッファーさんを存じ上げなかったのだが、「沖仲仕の哲人」と呼ばれた人なのだそう。沖仲仕(おきなかせ。狭義には船から陸への荷揚げ荷下ろしを、広義には陸から船への積み込みを含む荷役を行う港湾労働者の旧称)として働き続けた哲学者、ということだ。へぇー、そんな方がいたとは(こういう方に惹かれる傾向アリ)。エリック・ホッファー自伝―構想された真実という本も図書館の蔵書に見つけたので、いつか読んでみたい。