8月4日(火)晴れ
明日から1週間遅れでこのブログを更新していこうと思い、準備。毎日、生活の断片をメモしつつ手を入れつつ、書いていこう。
そう思うと楽しみなような気がしてきた。誰に頼まれたわけでもなく、自分で「書こう」と思ったのだから。あとは書けても書けなくても更新し続けるのみ(こう書くと苦行のようだけど、今まであまり意識してこなかった「続ける」ことを、今はしたい)。
午後はハハの通院の付き添い。往復の電車で読もうと、リュックにかなわないを入れた。4年前、初めて読んだ植本一子のこの本は、いろんな意味で強烈だった。アダルトチルドレンへの言及に「ふーむ」とうなったものだ。
先日、部屋の整理していて見つけた切り抜きに、植本一子と末井 昭の対談(『BRUTUS』2017年1月1日&15日号)があり、「現実の余計な部分をカットしていないものが面白い」(意訳)とあって、「そうそう!」。だからこそわたしはこのお二人が好きなんだと再認識した(末井さんの自殺会議もオススメです)。
本にすがる、頼る。困った時にはページをめくる。本のチカラみたいなものを信じている。
川崎駅のホームでは、風を感じて気持ちよかった。病院の最寄りの駅でハハと待ち合わせ。診察はスムーズですぐに順番が。ハハは先月入院して、とある処置をしたのだが、それ以降は不快な症状もほぼなくなった旨、先生に話す。特に診察はなく、また症状が出たら来てくださいとのこと。まあホッとする。「これ、美味しかったのよ〜」と、前回気に入ったというミニストップのカフェラテを飲みながら、病院のラウンジでくつろぐ。「ひさしぶりにのんびりしたわ〜」と話すハハ。コロナ禍で、他人と話す機会が減ってしまっているのだ。
横浜駅に出て、高島屋で夕ごはんのおかずを買ってもらう。有隣堂で本を見るというわたしについてきたハハは、料理の本を買っていた。ジョイナスの地下で別れる。ちょうどツイッターで「ジョイナス、7月いっぱいでこんなに店が閉店しちゃう」という画像を見かけていたが、それを目の当たりにして言葉も出ない。まさにシャッター地下街。これもコロナの影響だと思って、つくづく悲しくなった。
そういえば、有隣堂*1では、レジ裏に並べられたたくさんの本を見て驚く。↓これ。
1969年に作家の武田泰淳と親友の中国文学者である竹内好、泰淳の妻の百合子の三人で出かけたロシア旅行を、武田百合子が日記に綴ったものを書籍化したものが『犬が星見た』(中公文庫)です。
— 有隣堂横浜駅西口店 (@yurindo_ykonisi) 2020年7月19日
三人の大旅行を文字で楽しんでみませんか。1号レジ裏にて大展開中です。 pic.twitter.com/xOZ8MZcbqZ
あとがきを思い浮かべただけでうっすら涙が出ちゃうこの本を、こんなにプッシュするなんて!と勝手にうれしくなった。書店員の心意気、見たり。
通院に付き添う日は、親が歳をとるという、向き合いたくない現実に向き合う日。毎回、どうしたって気持ちが忙しい(笑)。慣れることはない。
お疲れさまでした。